非純正バッテリーの火災に注意
最近、携帯扇風機や電動工具、電動アシスト付き自転車など、様々な機器にリチウムイオン電池(バッテリー)が搭載されています。ただ、安全装置が不十分など粗悪な非純正バッテリーや模造バッテリーも出回っており、火災が発生しているケースもあります。
非純正バッテリーのリスク
- 純正バッテリーに比べ、設計にそもそも問題がある、製造時の品質管理が不十分であるなどにより、使用中や充電中に発火する場合があります。
- 事故発生後に非純正バッテリーを販売した事業者に連絡をしようとしても、電話番号などの記載がないなど消費者から連絡するための情報が不十分であったり、連絡がとれても対応してもらえないことがあります。
- 非純正バッテリーを使用したことによる事故については、機器本体のメーカー側からも対応してもらえないおそれがあります。
注意すべき非純正バッテリーの見分け方
- 純正品に比べ、極端に安い。
- 事業者の連絡先が正しく記載されていない。
- 製品説明の日本語がおかしい。
- PSEマークに事業者名が併記されていない。

(出典:nite 独立行政法人製品評価技術基盤機構 https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/pdf/2024battery.pdf)
事故事例
- インターネットで購入した充電式電動工具用のバッテリーを充電していたところ、発火。安全装置の設計不良により過充電となり、異常発熱したことが原因と考えられる。
- インターネットで購入した充電式掃除機用のバッテリーを機器に取り付けた状態で保管していたところ、突然作動するとともに発火。安全装置の異常発熱が原因と考えられる。
リチウムイオン電池を安全に使うために
純正品のバッテリーであっても、適切に使用し、火災が発生しないようにご注意ください。
- 衝撃を与えたり、圧迫したり、分解したりしない。
- 膨張している、バッテリーの減りが早い、充電中に熱くなるなどの異常がある場合は使用せず、販売店などに相談する。
- 温度や水分などに関して、保証環境外で使用しない。
- 自治体のルールに従い、適切に処分する。(ゴミに混入したリチウムイオン電池が処分過程で発火する事例が発生しています。)